oomoriwestのブログ

東京のブルックリンこと大田区大森地区ときどき京急沿線の日常を綴っています。

ちょこっと幸せお裾分けの街・大森町。

いつもの年とは勝手が違う2020年も、もう11月。このいかにもコロナ真っ只中って感じの書き出しも何回目になるでしょうか。何年か経ってこのブログを読み返したとき、「そうそう、こんな年もあったよね」と笑い飛ばせているといいな。

 

特別な年だったからこそ、日々の暮らしが愛おしく感じるというか、サラダを作るとき丁寧に野菜を切ったり、花を飾るときにちょっと角度にこだわってみるなんてことがやけに楽しい。近年は若い頃に比べて洋服への興味も減退気味でしたが、キレイな色や手触りのよい生地に心が動くようになってきました。

 

そんな折、近所に住んでいるマダムから、とても状態のよい着物の羽織りを3枚もいただきました。たまたまランチ時に居合わせて、たくさんあるから処分しようかしらなんて話を聞き、興味を示したら「着てもらえるなら」と譲っていただいたんです。絹って軽いのに暖かくて、冬の部屋着として優秀ですよね。部屋着に、近所に買い物にいく際の上着にと重宝しています。トゥルンとした手触りもよき。いままでユニクロのフリースを冬の買い物着にしていたのですが、それ以上の機能性かも。何より色合いが美しいからテンションあがる。周りに居た皆さんも同じように羽織りをいただいていたので、大森町の冬の商店街はちょっと見ものかも。

 

また、ある日は『yamamoto store』の店主Tさんから、タイの調味料をあれこれいただきました。「親戚からもらったんだけど、気になるものがあったら持って行って〜」と指さされたダンボールのなかには、ココナッツミルクの粉末やスイートチリのボトルなんかがみっちり。アジアの調味料って、ロゴとかデザインがキッチュで見てるだけでも楽しいですよね。

 

遠慮なく調味料をいただいたのとはまた別の日、今度は常連さんからとても美味しいみかんをいただきました。

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小さくて、まんまるなビジュアルもかわいいこのみかんは、和歌山県蔵光農園の「ゆらわせ」というそう。食べると甘みと酸味が爆発的に口のなかで広がり、幸せな気持ちに。この濃さは樹上完熟ならではだそうで、まだ青いうちにもいで出荷中に黄色くなるスーパーのみかんが薄味に感じるのも納得です。

 

梅屋敷のワインショップ『うめや』で、たまたま居合わせた方々と盛り上がり、卵や手作りのお惣菜を分けていただいたのも最近の話です。ありがたや〜。

 

日常使いのよいものを、「余ってるから、よかったらどうぞ」と押し付けがましくなく隣人に渡せるシェア精神が息づいている……。そんな大森町&梅屋敷界隈は、今まで何度か東京で引っ越しを重ねてきたなかで、一番住みやすいエリアだなあとしみじみ感じる今日この頃です。(M)