oomoriwestのブログ

東京のブルックリンこと大田区大森地区ときどき京急沿線の日常を綴っています。

「晃名堂時計店」にある大きなのっぽじゃない古時計。

大森町商店街の中ほどに、古い1軒の時計屋があります。90歳オーバーのダンディなお父さんが営むその店は『晃名堂時計店』といいます。

 

一番最初にお伺いしたのは2、3年前にフェイスの小さい腕時計の電池交換をお願いしたとき。お父さんがその場でささっと作業してくださり、近所で買い物して戻ってくる間の30分ほどで仕上げてもらえました。油をさして、本体も磨いてもらって、その時「時計も喜んでいるみたい」と思ったんですよね。

 

それまでは東京駅にあるセレクトショップ(時計を買ったお店)まで持っていっていました。ただ、店舗に職人がいる訳ではないので、一旦メーカーに戻して、メーカーから委託業者に依頼して……とか何とかで、手元に戻ってくるまでに2週間ぐらいかかったんじゃなかったかなあ。しかも、お値段は1.5倍ぐらいしたような。

 

そんなある日、ふと「電池交換なら町の時計屋さんにお願い出来るのでは?」と思ってお伺いし、先日2回目の電池交換へ。

 

店内の壁にはたくさんの時計がかかっていて、チクタク時を刻んでいます。その音がまた心地良い!なかでも目を引くのがこの壁時計(ご許可いただき、撮らせてもらいました)なんと100年前に作られたものだそう。貴重! とはいえ、店主が丁寧にメンテナンスしているので、まだまだ現役です。

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SDGsとか言わなくても、良いものが出来た工程に想いを馳せ、仕組みをきちんと理解し、長く大事に使うことって尊いな……。この店に入ると、そんな気分になります。(M)