新年号も決まり、心浮き立つ今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。街中の桜も六分ほど咲き、歩いたら気持ちいいかなあと、品川での打ち合わせ後、旧東海道を歩いてきました。
テクテクテクテク……新馬場を過ぎたあたり、目線よりやや高い位置にヤカンがぶら下がっています。いったいなんでしょう?
日本茶カフェ『茶箱』とあります。初めてみる看板ですね。気になったので入ってみると…。
なかにはとても感じのいい男性と女性。お話を聞いてみると、昨年12月にオープンしたばかりのお店だということ。男性は外国の方にお茶を紹介する仕事をしていて、いつかご自身のお店を持ちたいと思っていたこと、女性はいろんなお店で研鑽を積み、今はオリジナルの和菓子を作っていることが分かりました。以前は理容室だったという古い物件をリノベーションした店内には、大きな鏡がそのまま残されていて、実際より広々とした印象です。さあ、何を飲もうかな。迷った挙句、掛川のかぶせ茶とレモン大福を頼みました。
かぶせ茶というのは新芽が出てから布を被せて1週間ほど経ってから摘んだお茶だそうです。苦味がなく、まろやかな旨味がありますね。一瞬、出汁っぽい味もするから面白い。ちなみに、布をかぶせる期間をもう少し長くすると玉露になるそうです。レモン大福は柔らかくしっとりしたおもちにクリームチーズと広島産のレモンで作った餡が入っていて、優しい甘酸っぱさ。これがお茶に合うのなんの。「お茶は二煎目までお入れします」と言われた後、お店の棚をふと見上げると、今はあまり見かけない懐かしいお茶入れを発見! 無理を承知で「二煎目はあれに入れてテイクアウトできますか?」とお伺いすると、あっさりご了承いただけました。嬉しい!
さあさあ、美味しいお茶をぶら下げて、いざ勝島運河へ! 終わりかけの菜の花と小さな葉が出始めた桜とかぶせ茶。仕事帰りに思いっきり春を満喫することができました。それにしてもこの容器、懐かしい〜^_^(M)