oomoriwestのブログ

東京のブルックリンこと大田区大森地区ときどき京急沿線の日常を綴っています。

大森町でお茶を知る

このところ閉店や移転で、めまぐるしく変わりつつある大森町駅前の商店街。2019年のはじめには、お茶の専門店「小坂園」さんが移転されました。

カフェも少ないこの界隈。美味しい日本茶を味わえるスポットもなく、ちょっとさびしさを感じていたところ、ご近所さんが日本茶の飲み比べを企画。休日の午後に出かけてきました。

f:id:oomoriwest:20190218183417j:image

この日の主役は、緑茶とほうじ茶。あれ、まだお茶をいれていないのに、なんだろう。この鼻孔をくすぐる、やさしい茶葉の香り。

ふと足元に目をやると、

f:id:oomoriwest:20190218183908j:image

茶香炉を焚いてくれているではありませんか!「癒されたい日や、さりげない消臭にぴったり。アロマでは強すぎると感じるときには、茶香炉がおすすめですよ」とご近所さん。

f:id:oomoriwest:20190218184428j:image

器をおろして中を覗くと、ロウソクが仕込んでありました。見た目にも暖かなおもてなし。上に乗せるのは古い茶葉でOKときき、さっそく試したい気分になりました。しかし、茶道具なんて我が家にはなく、泣。と、がっくりしていると、100均でも手に入るアロマポットで代用できると教えてくれました。お手軽バンザイ!

f:id:oomoriwest:20190218184951j:image

さて、飲み比べするにあたり大事なことは、茶葉の観察とのこと。大きさや形、香りの違いを見比べると、そのお茶の個性がわかるそうで。ふむふむ……。

その後、茶葉をひとつまみ食べてみると、渋み、旨味、甘みのバランスがそれぞれ違うだけでなく、上質な茶葉は「美味い」ということがわかりました!

f:id:oomoriwest:20190218185718j:image

お湯を注いだ後も美しい茶葉。これは観察用ですが、いい緑茶は、どんな状況でも、キレイなんですね。さて、良いお茶が手に入ったときは、確実においしくいれたいですよね。しかし茶葉も十人十色。熱めでさっといれると良いお茶や、低温でじっくりいれたいお茶など、その茶葉の個性を見極めることが、おもてなしの一歩になりそう。

わかりやすい基準として、乾燥した状態で食べてみたときの印象を再現しつつ、お湯を注いでさらにふくよかに演出できたら、お茶として、いいお味と言えるようです。

f:id:oomoriwest:20190218190006j:image

膨らんだ茶葉は、サラダに混ぜたり、ポン酢をかけて食べたりしても良いとか。

f:id:oomoriwest:20190218190119j:image

そんな話を聞きながら、お茶請けに持参した「お札せんべい」を皆さんにお福分け。この瓦せんべい。かるくて、甘さ控えめで、実はとってもお茶にあうんです!

カジュアルな場なら、こんなゆるさも必要ですよね、なんて。オホホホ。

諭吉とともに、ちょっと贅沢な午後ティー体験となりました(K)