このところ閉店や移転で、めまぐるしく変わりつつある大森町駅前の商店街。2019年のはじめには、お茶の専門店「小坂園」さんが移転されました。
カフェも少ないこの界隈。美味しい日本茶を味わえるスポットもなく、ちょっとさびしさを感じていたところ、ご近所さんが日本茶の飲み比べを企画。休日の午後に出かけてきました。
この日の主役は、緑茶とほうじ茶。あれ、まだお茶をいれていないのに、なんだろう。この鼻孔をくすぐる、やさしい茶葉の香り。
ふと足元に目をやると、
茶香炉を焚いてくれているではありませんか!「癒されたい日や、さりげない消臭にぴったり。アロマでは強すぎると感じるときには、茶香炉がおすすめですよ」とご近所さん。
器をおろして中を覗くと、ロウソクが仕込んでありました。見た目にも暖かなおもてなし。上に乗せるのは古い茶葉でOKときき、さっそく試したい気分になりました。しかし、茶道具なんて我が家にはなく、泣。と、がっくりしていると、100均でも手に入るアロマポットで代用できると教えてくれました。お手軽バンザイ!
さて、飲み比べするにあたり大事なことは、茶葉の観察とのこと。大きさや形、香りの違いを見比べると、そのお茶の個性がわかるそうで。ふむふむ……。
その後、茶葉をひとつまみ食べてみると、渋み、旨味、甘みのバランスがそれぞれ違うだけでなく、上質な茶葉は「美味い」ということがわかりました!
お湯を注いだ後も美しい茶葉。これは観察用ですが、いい緑茶は、どんな状況でも、キレイなんですね。さて、良いお茶が手に入ったときは、確実においしくいれたいですよね。しかし茶葉も十人十色。熱めでさっといれると良いお茶や、低温でじっくりいれたいお茶など、その茶葉の個性を見極めることが、おもてなしの一歩になりそう。
わかりやすい基準として、乾燥した状態で食べてみたときの印象を再現しつつ、お湯を注いでさらにふくよかに演出できたら、お茶として、いいお味と言えるようです。
膨らんだ茶葉は、サラダに混ぜたり、ポン酢をかけて食べたりしても良いとか。
そんな話を聞きながら、お茶請けに持参した「お札せんべい」を皆さんにお福分け。この瓦せんべい。かるくて、甘さ控えめで、実はとってもお茶にあうんです!
カジュアルな場なら、こんなゆるさも必要ですよね、なんて。オホホホ。
諭吉とともに、ちょっと贅沢な午後ティー体験となりました(K)