内川と旧東海道が交わるところに架かるするがや橋。この橋を起点に羽田へ続く街道・羽田道を行くと、モダンな建物が現れます。ここは、大森住人のオアシス「すし処 日の出」。
仕事の区切りがついた後などに予約なしでふらりと立ち寄り、美味しいお寿司とお酒に癒されてきました。しかも、良心価格ときています。
そんな「すし処 日の出」に昨日は最初で最後の予約を入れて行ってきました。というのも、昨日でわが桃源郷、心のガンダーラが閉店だったのです。「せめて最後にもう一度食事をしたい」という常連さんが多いため、最後の数日は予約のみの営業。というわけで予約をいれ、Kさんとランチに出かけたのです。
K「午後から仕事あるけど…」
M「最後だから飲みますよね、ね?」
K「ビール1本をわけるぐらいの量なら…」
と軽いさぐりをいれあいながら、互いに免罪符を得て平日昼ビールという禁を犯す私たち。それもこれも、お店の最後を見届けるためです。よし、特上にぎりもいっちゃおう!
お通しは、すりおろした山芋に海苔を入れたもの。写真を撮るのも忘れてツルッと食べてしまいました。次なる小皿はしったか貝とコンニャク。
味はしみているけど、けして前に出すぎない優しい味わい。はー、しみじみ美味しい。
白魚とたまご、三つ葉のお椀もほっこり和むお味です。
ふー! 主役の登場です。イカ→コハダ→タイ→蒸しエビ→中トロ…と夢中で食べすすめてふと隣を見ると、Kさんもほぼ同じお寿司を残していて、2人して笑ってしまいました。右隣に徳利とお猪口的なものが写っていますが、これは米の水です(きっぱり)。
店主の岡崎さんは、そんな我々のやりとりに時折笑い、絶妙な合いの手を入れてくれます。ああ、この笑顔を見るのも最後か…。思わず、まだ続けてくださいとおっしゃる常連さんも多いのでは?と言ってしまったのですが、「『身体がキツいなら、週イチでもやってくださいよ』とおっしゃってくださる方もいるのですが、毎日開けてないと逆に食材の管理が大変なんです」と岡崎さん。で、ですよね…。勝手なことを言ってしまってすみません。
さあ、名残おしいですが、店を出ましょう。夜の準備が出来ませんからね。
このカジキとタコも見納めです。いままで美味しいお寿司をありがとうございました!(M)。