寒さ厳しい冬の楽しみといえば、針仕事ですね。東京では珍しい、青森県の伝統技法「津軽こぎん刺し」が大森町で体験できと聞きつけ、ブローチづくりに挑戦してきました。
この日つくったブローチの図案がこちら。編み物と同じで、図案が命!ひと針ひと針、布の織り糸(縦糸)の隙間を数えながら、間違いなく横糸を刺していくという、正確性が求められる技法です。
なので、ひと針でも刺し目を間違えると、ホント痛い目にあいますよ!なんて言っている私が、この段階ですでにやらかしていることに全くきづかず‥‥
どうにもこうにも、針目が合わなくなってきたわけです。いくら観察しても犯人とおぼしき目がみつからず、こぎんGメンこと先生に助けを求め、間違い箇所を見つけてもらいました。
「ここですよ!」
Gメン先生が指摘したのは、一番とんがった部分です。二段とも同じ目に刺してしまっていますよね。なんてこった!
正しい刺し目がこちら。反対側はちゃんと鋭い部分が一段ごとにズレています。
ちなみに美しく仕上げるには、ふんわりと刺すのがコツとのこと。強くひっぱりすぎると、あとで調整できないし、見た目がよろしくないと教わりました。強い力からは柔らかいものは生まれない。組織づくりも、物づくりも同じですよね! こしが強い讃岐うどんも、力強い足踏みでつくられるわけですし。
思考がうどんにいくあたりで、集中力の限界を感じ(早い!)ちなみにこの画像の段階では間違いに気づいてなく、半分ほどいてやり直しました。針目!十分お気をつけください!
ちょっとだけ、おやつ休憩。差し入れにいただいたのは、こぎんの見本と同じようなカラフルなクッキー。モザイクタイルの一大産地、岐阜県多治見市で売られている、モザイクタイルクッキーだそうです。かわいい!
クッキーに癒されたおかげで、グングン進み、ブローチの一歩手前まで出来ました!
くるみボタンを作るように、ブローチ用の丸い土台に布を入れ込めば完成です。あごがれのこぎん刺しが作れたことに感動。シメントリーな図案は、生活の中に溶け込みやすく、じゃまをしないのがいいですよね。
今回体験したこぎん刺しは、3/17 13.00〜、大森町のマチノマノマでも体験できます!
講師はこぎん男子のepadadaさんです。説明がわかりやすくて、楽しい時間が過ごせました。ご興味がある方は、マチノマノマさんのサイトをのぞいてみてくださいね。(k)