元旦詣も初売りも控えた新年。このまま家で寝てばかりではいかん!と、大森町から思いつきで歩きだしたのが、運気を上げるウォーキングのはじまりでした。
さて、どこへむかおうか。そうだ、大森鳳神社で商売繁盛を願ってから行動しようと境内で手をあわせ、ふと顔を上げると、鬼瓦から微笑む福の神のやさしい眼差しに気づきました。
(今日はいいことありそう♩)
心の声を信じ、近くにある磐井神社で弁財天さまも拝んでいこうという気持ちに♩迷わないように場所を検索すると、目に飛び込んできたのが「東海七福神めぐり」というキーワードでした。
都内でも多くの場所で行われている七福神めぐり。
旧東海道をめぐるのはお初です!ここはひとつ大森から北品川まで歩いてみようと、スニーカーの紐をキュッと締め直し、5km弱の小さな旅に出かけることにしました。1月11日までは、寺社の印がいただける色紙のほか、最初にお参りしたところで舟を受け、各社寺でお像を受け取ることで七福神宝舟が作れるとのこと。!これはぜひ手に入れたい!
磐井神社(大森海岸)にむかうと、わかりやすい案内板がでていました。
まずは弁財天さまにしっかりと手をあわせた後、第一京浜に出ると、東海道往来の旅人が利用したという「磐井の井戸」が今も残されていました。
「この水を飲むと、心正しければ清水。心邪ならば塩水」との言い伝えが昔からある井戸です。今は飲むことはできませんが、今年は清く正しく生きよう、と井戸にむかってあらためて誓いました。
大森海岸から歩くこと20分。立会川の諏訪神社では、マスク姿の福禄寿さまが鎮座しておりました。こんなお姿を見るのは、今年限りにしたいものです。疫病退散を心から願い、気持ちを込めて手をあわせてきました。
さて、お次は毘沙門天さまが祀られた品川寺(ほんせんじ)へ。安置されているのは高野山伝来の由緒深き御本尊です。厄除けを願い、次は新馬場駅近くの荏原神社を目指しました。
(ああ、そろそろ団子や蕎麦を食べたい)
心の声を何度も打ち消しながら、黙々と歩き続けて1時間…。まだ半分も進んでいないのに、運動不足のツケが、確実に、足にきてる_| ̄|○💦
気を取り直してやってきました、荏原神社。ここには、よろこびに満ちた福顔の恵比須さまが鎮座しておりました。近づいてみると、鯛の口にしっかりと釣り針と釣り糸がついている!冬の澄んだ空気に包まれた恵比須さまに触れてみると、ぱあっと心が晴れやかになりました。すぐ横には目黒川が流れ、散歩コースとしても気持ちがいい!
この先、北品川エリアにはいるとゴールは目前。寿老人が祀られた一心寺は、華やかな寺院幕に包まれた荘厳な佇まいが印象的でした。
養願寺の布袋尊は、幕の内からそっとお姿を確認。江戸時代につくられた布袋尊は、お顔が朗らか。あたたかい気持ちで参拝できました。
そしていよいよ、着きました!!7つ目の品川神社。
冬は日暮れがはやいもの。大黒天さまに手をあわせていると、やさしい灯りがともり、社殿が美しく浮かび上がる瞬間に立ち会うことができました。
最後は、境内にある品川富士へ。ここは江戸七富士のひとつ。使われているのは富士山の溶岩ということで、日常では得られない大きなパワーを感じてきました。
富士塚から見下ろす旧東海道。目の前を赤い京急が走り抜けていきました。
年始の東海七福神めぐりは11日で終わりますが、歩いても歩いても清々しい気持ちになれるこのコース。来年も足を運んでみたいと思いました。
※七福神宝舟は、すべて巡れない方のために、すべて揃ったかたちでお受けすることもできました!
(K)