oomoriwestのブログ

東京のブルックリンこと大田区大森地区ときどき京急沿線の日常を綴っています。

大田市場の「ゆたか鮨」で寿司欲を満たす。

人間の3大欲求と言えば食欲、性欲、睡眠欲ですが、最も強くて多種多様なものといえば食欲ですよね。なかでも抗いがたいのが寿司欲。一旦取り憑かれたら最後、何度振り払おうとも頭のなかのリトル自分が「お寿司食べたい〜」と駄々をこねて転げ回るんですから。園児か!

 

ということで。行ってきました大田市場! 場内だと雲丹1箱定食で有名な三陽食堂さんには何度かお邪魔したことがあるのですが、お寿司屋さんは完全スルー。というのも大田市場にはもっぱらバイクで行くのでアルコールはNG。だけど、お寿司を食べるなら飲みたいじゃないですか。というわけで選択肢から外れていたのです。

 

しかし、今日の私は本気モード。心のハチマキをキリリと締めて、バスで市場に向かいました。

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正門で降り、水産棟と青果棟の間にある関連棟に向かいます。そこに輝く「ゆたか鮨」の看板! 4人のオジサマ方と入れ違いに暖簾をくぐると、客は私ひとり。握りは松竹梅とおまかせがあったのですが、なぜか気が大きくなって、お任せをお願いしてしまいました。てへ。

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まずは、中とろとすだちを絞ったヒラメの昆布締め。いきなりgreatすぎます! 写真の許可をいただきパシャリ、パクっ(この間、0.3秒)

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お次はねっとりした旨みが嬉しい車海老といくらの軍艦。海苔も香ばしくてうーまーいー!

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赤貝と青柳も、コリコリした歯ごたえとミルキーな旨みがたまらんです。たまに立ち食いのチェーン寿司に行くのですが、それはそれ、これはこれ。両者は別ジャンルの食べ物ですね。

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カツオはもちろん脂ノリノリのイワシを食べていたら、なんだか愉快な気持ちになって笑いだしたりして。怪しすぎる! そんな私に優しく話しかけてくださるご主人。ありがて〜。

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太刀魚と煮穴子。どちらも身がふっくらしていて幸せな噛みごたえ。この後、お肉と見紛う大トロが出たのですが、圧倒的ビジュアルに我を忘れ咄嗟に口に入れてしまったので、写真を撮りそびれてしまいました…。

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最後は焼きゴテの店名が入った卵焼き。しっとり甘くてかわゆ。最強か。以上、12貫の握り3780円に生ビール550円を入れて、4330円でした。ランチにしてはお高いですが、このネタならむしろお得! 松竹梅は1000円台からあり、にぎり8貫に巻物がつくようです。

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さあ、rays coffeeに移動して食後の一杯といきましょう。市場内にも紙ストローの波が押し寄せていました。こちらは350円。たくさん食べてお腹も膨れたので、腹ごなしに場内を見学することにします。まずは、スペーシーな通路を渡り、見学路と書かれた矢印の通りに進みます。

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さすが、花卉と青果は全国一の流通量を誇る大田市場! スペクタクル! 場内は一般人が買い付けすることは出来ませんし、見学路から降りることも出来ませんが、ダンボールの渓谷をターレが行き交う様は見応えあります。

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見学路と見学路の合間にバックヤード的な通路を通らなきゃなのですが、セリの終わった午後だったからか人っ子ひとりおらず、若干ホラーめいておりました。この瞬間、前から人が走ってきたら腰抜かす!

 

そうそう、本館2階の資料展示室に大田市場のジオラマがあり、それによると昔、場内にホテルがあったことが分かりました。朝早くから行われるセリに参加される方のために作られたそうですが、需要がなかったみたいです。今だったら外国人ツーリストとかに人気出ただろうになあ。(M)