oomoriwestのブログ

東京のブルックリンこと大田区大森地区ときどき京急沿線の日常を綴っています。

大森の夏の風物詩・厳正寺の水止舞。

肌寒い7月が過ぎ、令和ちゃんが急に本気を出して夏を演出しはじめましたね。令和ちゃんに中間とか、徐々にという概念はないのでしょうか……。

 

少し時間が経ってしまいましたが、7月14日に行われた厳正寺の水止舞に行ったお話です。このお祭りは毎年7月14日に平日、休日関係なく行われており、都の無形民俗文化財にも指定されているんですね。

 

で、どういう祭かというと、縄でぐるぐる巻きにされた男性が法螺貝を吹き鳴らし、それを4、5人で数百メートル運びます。すると沿道にいる人々がそこ目掛けて水をぶっかけるんです。サンドイッチマンの富澤じゃないけれど、「ちょっと何言ってるか分からないです」ってなりますよね? では、こちらをご覧ください。

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土着的かつシュール〜。それもそのはず、このお祭りには約680年の歴史があるんです。きっかけは干ばつに困っていた村民のため、上人が縄で龍を作って雨乞いをしたこと。祈りは水の神さま龍神に届いて雨は降ったのですが、逆に長雨がつづきました。で、村民のなかに「上人のせいだ!」とやいやい言う人が出てきたんですね。そこで上人は獅子の面を作って水止(しし)と命名。それを村民に被せて舞わせ、法螺貝や太鼓を鳴らして祈祷を捧げたところ長雨が止んだことから、みんなで感謝の意を捧げようとこのお祭りが始まったんです。

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しかし、このお祭りを見物するには、ある種の覚悟が必要です。なにせ、これだけの量の水が次々に浴びせかけられるのですから。とはいえ、大人も子供もきゃーきゃー言いながら濡れねずみになるのは、夏らしくてよいものです。っていうか、毎年、見物客が増えているところを見ると、みんな濡れたいんだね!

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なかには防水装備が完璧な人もいて、関心してしまいました。お主、やるな!

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龍神役の男性は最終的に櫓まで運ばれ、そこで縄から解き放たれます。そこから獅子たちの奉納の舞が行われるのですが、今年はすごい人混みで写真が撮れませんでした……。以下、去年の様子です。

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なんやかんや言いつつ、3年連続で見に行っています。来年も行くぞー!(M)