キッチンのココナツオイルが固形化する季節になりました。朝晩はグッと冷え込みますが、昼間の日射しは暖かく20度近い…そんなうららかな週末、ひなたぼっこしながら仕事をしてやろうと横浜の海っぺりに向かいました。大森西に住むようになってから、すっかり新宿、渋谷から遠ざかり、何かにつけ横浜に出るようになりました。なんせ京急で15分ですし、こっちサイドの方が空が広い気がするんですよね。
今回向かったのは横浜からバスで30分の三渓園。バイク だと下道でも40分ほどです。近い!
ちなみに、三渓園とは明治から大正にかけて製糸、生糸貿易で財をなした実業家・原三渓さんが作りあげた日本庭園のこと。大きな池の周りに京都や鎌倉から移築した趣きのある古い建造物が配されていて、どこもめちゃくちゃ手入れが行き届いている上、ベンチもたくさん置かれているので、ひなたぼっこにはうってつけ。三渓さんは横山大観や芥川龍之介など芸術家や文化人とも交流があり、この場所を日本の文化の発展の礎にすべく解放していたんですね。昔のお金持ちはスケールが違う&器がデカい!
入り口で入園料700円を払い、池の周囲を歩いていると、輪っかの縁でサギと鴨と亀がひなたぼっこをしていました。なんてピースな光景!
園内には茶屋が3軒ほどあります。ビールもありましたがグッとこらえて天ぷらうどんを注文。BGMは野鳥の鳴き声です。和む〜。
別の茶屋でみたらし団子も食べました。一緒に温かいお茶を買おうと思ったら、「なかにセルフサービスのお茶を用意してありますので、よかったらそちらを飲んでくださいな」とお店のおねえさん。商売っけない!そこが好き!次来たときもここでお団子を買うことを心に誓いつつ、持ってきた仕事の資料を読みます。いい気分にさせてもらったこともあり、いつもより集中できた気がします。
さて、腹ごなしに展望台まで歩きましょう。
どんな景色が見えるのかと思いきや、工場やコンビナートが並ぶ工業地帯でした。これはこれでなかなか見応えがあります。
出世観音のお顔が優しく、とても惹きつけられました。携帯の待ち受けにしたら出世できるかしら?(邪心)
園内は明治の頃から一般公開されていた外苑と原家の私邸だった内苑に分かれています。上の3枚は内苑のもの。これが個人宅ってとてつもないな、おい!
南側に置かれた海岸門の鬼瓦、見つけた時はテンションあがりました。アハ体験? 違うか。
無料の施設ではない分、騒ぎ立てる人もおらず、ゆったりした時間を過ごすことができました。仕事が煮詰まったら、またボーッとしに行こうっと。(M)