川端康成、萩原朔太郎、三島由紀夫、山本周五郎、宇野千代、村岡花子…かつてJR大森駅から西側の地域には多くの文士、芸術家が住んでいました。
西側といえば、大森のなかでも上質な空気を纏う山王地区ですよ。地域に根ざした商店街、郷土博物館、歴史を物語るレリーフなど、住宅街のなかに見所がギュっと詰まっているわけです。そんな山王を本気で散策したら、もー、喉がカラッカラに乾くことでしょう。
前置きはさておき、大森から生まれたビールの話です。
「NAOMI」と「GEROGE」と名がついたこの大森山王ビール。2019年8月にリリースされたばかりですが、大森を舞台に描かれた谷崎潤一郎の「痴人の愛」から名付けたそうです。
ふだんは大森山王にある「たいようの醸造場」で楽しめるんですが、毎週木曜日は、かんぶつマエストロさんが店頭を盛りあげてくれるとか。かんぶつ&ビール、最高じゃないですか!
今回は、大森町にあるマチノマ内で開催されていた、マチノマノママツリで、フレッシュな生!を昼ビーでいただいてきました。
飲みやすくて、料理も邪魔しない、ゴクゴクっといけちゃう口当たり♩きめ細かい泡もやさしい。大森名物の海苔にも合いそう♩
NAOMIは、世界でも珍しいコーヒーチェリーを使用した重めの味わい、GEROGEは愛媛県の伊予柑をふんだんに使った酸味のきいた味わい。個人的にはGEROGE派ですが、夜飲みならNAOMIもいいなー。
これが第一弾とのことなので、大森からどんな次回作が生まれていくのか展開が楽しみです。
(k)