田園調布といえば高級住宅街のイメージですが、その昔は遊園地があったそうです。「温泉遊園地多摩川園」という名前で、メリーゴーランドやお化け屋敷なんかもあったみたい。子どもの日なんて賑わったんでしょうね。行ってみたかったなー。
閉館後は一時的に民間のテニスクラブになり、今は「田園調布せせらぎ公園」になっています。立派な欅を筆頭に、桜や百日紅など緑が多く、湧水池には水生生物がいて、カフェもあれば図書サービスも受けられる。名前は知っていたのになかなかタイミングが合わなくて、今回初めて行ってきましたが、めちゃ気持ちのいい空間ですね。
今回の目的は、大田区の公共空間をギャラリーに見たててアート作品を展示し、新しい景色を生み出すプロジェクト「OTAアートプロジェクト」の第5弾を見ることです。
参加アーティストは国内外の芸術祭で意欲的に作品を発表なさっている小松宏誠さんと、小松さんのゼミの一期生でもある加藤美紗さん。せせらぎ館の共有スペースの天井には、小松さん制作のたくさんのモビールがゆらゆら。光の反射がキレイ!
こちらは約600個のバルーンを格子状の構造体にはめ込んだ加藤さんの作品。バルーンひとつひとつに景色が写りこんで、箱庭のマンションみたい!
遠くの景色が反転して見えるのも楽しい。
小松さんのモビールは、屋内だけでなく野外のあちこちにも。日光で色が褪色しないよう偏光フィルムを使っているそうです。
間伐材を使い、遊水池にもモビールがセッティングされていました。少しの風で向きを変えるモビールたちは、まるでたくさんの小鳥が遊びに来たみたいでめちゃファンタジー。
東屋を見下ろしてみました。この写真だけみたら、大田区じゃないみたいだよなー。
広場でワンちゃんを遊ばせている人やお昼寝している人もいらっしゃいました。
せせらぎ館にはカフェも併設されていて、アイスコーヒーを飲みながらまったり。
今回の企画展「光と風のモビールスケープ」の開催は6月7日までですよ〜。(M)