oomoriwestのブログ

東京のブルックリンこと大田区大森地区ときどき京急沿線の日常を綴っています。

消えゆく大田区の味わい建築。

世界が一変するウイルスが蔓延し、自由に外歩き出来ない期間もありましたが、やっと少しずつ日常が戻ってきた……かと思いきや、大田区に点在する味わい深い建物が無くなるニュースがポツポツ舞い込んできて、やはり全て以前の通りとはいかないものなんだなと寂しい思いをしています。

 

直近で知ったのは、雑誌などにも取り上げられたことがある小さな商店の集合体「うめやストアー」の閉店。梅屋敷ののんびりローカルな感じを凝縮したかのような建物だったのですが、無くなってしまうなんて(涙)

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大森のお蕎麦屋さん「しのはら」の閉店は今年早々でしたが、その後に期間限定でオープンしていた海苔茶漬け専門店もクローズ。かつて司法書士事務所だったというあの古い洋館も、解体されてしまうようです。こんな味わい深い建造物、もう新しくつくろうと思っても難しいんだろうなあ。これから人口も減っていくし、そこら中空き家だらけで管理面の不安も増しているのに、なんでこうもボコボコ無機質な高層ビルを建てちゃうかなー、味わい建築を保存した方がよっぽど街の美観に貢献することになるのになーなんて思ったり。

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蒲田の楽園、「三洲屋」も味わい深い建物でした。が、今年ビルごと建て替えるとかで、あえなく閉店。ここで何度、酒を酌み交わしたことか……。このニュースにショックを受けた方も多かったみたいで、横浜や松戸など遠方の方からも「三洲屋が無くなるって聞いたんだけど、ホント?」と連絡いただきました。ホントですと伝えるたびに、胸がチクンとしましたよね。

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写真には撮っていませんが、大森町商店街でちょっと美味しい魚をというシーンでお世話になっていた「魚政」も今年で取り壊しになってしまい、今は更地になっています。街の新陳代謝が進んだと言われたら、そういう部分もあるのでしょうけど複雑な気分です(M)。