oomoriwestのブログ

東京のブルックリンこと大田区大森地区ときどき京急沿線の日常を綴っています。

大森ロッヂで梅仕事。

とうとう関東も梅雨入りしましたね。いくらお気に入りの雨靴や傘を身につけても、濡れるときは濡れる! それが梅雨! 湿気はムンムンなのに、身体はじんわり冷えたりして……これ、地味にライフを削られますよね。

 

そんな週末はいっそ外出しないと決めて、おうちで梅仕事に勤しむのはいかがでしょう? そもそも、梅雨には「梅」って字が入っているぐらいですし。ん、どうやって梅を仕込めばいいのか分からない?  そんな迷える仔羊に梅酒やら梅シロップやらの作り方を教えてくださったのは、大森ロッヂの住人で和食職人のコテツさんです。

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この日集まったのは大人子供合わせて20名ほど。みな家にある容器片手の集合です。こういう時、近所って便利!

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まずは、洗ってから水に数時間(2〜4時間ほど)浸けてアク抜きした青梅をひとりずつ選び取ります。私は欲張って4キロ仕込むことにしたので、30粒(約1キロ)選びました。果肉が厚くて柔らかい南高梅、見た目も可愛いらしいし、いい香り! このまま部屋に置いておくと黄色く変色し、芳香剤か?ってぐらい香りが広がるそうです。ちなみに熟れた梅でも梅酒を作ることは出来ますが、濁りやすくなるそうですよ。

 

さあ、梅を傷つけないよう優しくタオルで水分を拭きながら、竹ヒゴでヘタ(軸)を取り除いていきましょう。この作業、単調だけどハマります。(作業に集中しすぎて、写真を撮り忘れました…)

 

殺菌した保存ビン(煮沸が面倒な場合は台所用の除菌アルコールでOK!)に梅→氷砂糖→梅→氷砂糖の順に材料を入れていきます。「最後は氷砂糖で終わるように」とコテツさん。梅シロップを作る場合は、ここで作業終了です。浸透圧で果汁が滲み出てきますからね。

 

ちなみに氷砂糖の分量は1キロ。梅と同量です。そんなに砂糖を入れるの?と驚かれるかもしれませんが、砂糖が果物の水分を吸水することで、腐敗を防ぐことが出来るんです。つまり、失敗が少ないということ!

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このビジュアル、ナツい!
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梅酒を作る場合は、先ほどの保存容器にホワイトリカーを注ぎいれます。私の場合は梅と砂糖を足した重さと同じく2リットル。「ブランデーで漬ける場合は、少しホワイトリカーで割った方が美味しく仕上がりますよ」とのこと。比率を変えたり、色々なお酒で割ってみるのも面白そうです。ただし、アルコール度数は35度以上のもので!

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最後にコテツさんがさまざまなお酒で漬けた梅酒を振るまってくださいました。爽やかなホワイトリカーは正統派! これぞ夏の味です。黒糖を使ったものは若干酸味がありました。ヒットだったのはラムとウォッカブレンド。深い甘みがステキすぎ。ブランデーで漬けたものもまろやかな味わいで、全員4番打者で打順を回していく贅沢さ。これぞ、真のハッピーアワー!

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ソーダで割るのもいいですよね〜。

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梅酒を飲み切ったら、余った梅も食べちゃいましょう。そのまま食べても美味しいですが、細かく刻んで梅酒と一緒に鍋に入れ、煮詰めていけば梅ジャムの出来上がり!

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最後にみんなで仕込んだ梅酒を並べてパチリ。出来上がりは氷砂糖が全て溶けきる10月頃です。「3,4カ月も待てない!」という向きは、ヘタを取った後の梅を一度冷凍してから梅酒を仕込んでみてください。梅の繊維が壊れて浸透圧が高まり、通常より1、2ヶ月早く梅酒が出来上がるそうですよ。(M)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

洗った梅