oomoriwestのブログ

東京のブルックリンこと大田区大森地区ときどき京急沿線の日常を綴っています。

内川のある町、大森町

 

京急大森町平和島の間に内川という小さな川があります。JRより内陸側は暗渠化しているので、線路から東京湾までの1.5キロぐらいの流れでしかない短い川ですが、昔は天然の小川だったようです。

 

ゴジラが上陸した呑川の隣にあって知名度は低く、お世辞にもキレイとはいえない水質ですが、途切れ途切れに設けられた遊歩道には桜が植えられていてベンチでお花見ができちゃうし、海が近いから潮が引いているときは泥の中を動き回るカニの姿が見られます。

 

マハゼやボラが釣れるから、夏場はおじさんたちが釣り糸をたらしながら談笑してるし、カルガモなんかは年間を通して見かけます。冬は渡り鳥もやってきます。昼間見る、そんなのほほんとした光景もいいんですが、夕方、陽が落ちかけた内川がカッコいいんですよね。

f:id:oomoriwest:20180828004738j:plain

両脇の低層マンションや小さな工場、外灯なんかが水面に映りこんで、この景色を見るたびに、懐かしいような、ちょっと寂しいような、

言いようのない気分になるんですよね。昼間は底に沈んだゴミが丸見え、生活感満載の川ですが、夕方になると静かな水面は夕闇を映し、漆のように黒く全てを覆い隠します。それもよくて、たまたまそんな時間に内川を渡るときは、

いつもよりゆっくり歩いたりしています(M)