oomoriwestのブログ

東京のブルックリンこと大田区大森地区ときどき京急沿線の日常を綴っています。

ふるさとの浜辺公園で皆既月食を見る。

みなさん、11月8日の夜は空を見上げましたか? なんでもこの日は、月が地球の影にすっぽり隠れる皆既月食中に月が天王星を隠す天王星食も起きるとかで、皆既月食中に惑星食が起きるのは実に442年ぶり(室町時代土星食)なんだとか。

 

まったりお酒など飲みながら眺めましょうかねと水筒にお湯割りを詰めて、夜のふるはまへ。梅屋敷の商店街で、メンチカツや茹で落花生も手に入れました。住宅街を歩いていると、少し視界が開けたところには必ず人が立っていて、みんな期待に満ちた顔で携帯片手に空を見上げています。なんか、いいな、こういう雰囲気。

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ふるはまは結構な人出で、三脚を据えて本気撮影されている方も。こっちはiPhone13の限界に挑戦。手はプルプルです。
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ちょっと拡大したら、月がイクラのよう。皆既月食中の赤い月、不思議で、キレイで、ちょっと不気味。

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夜のふるはま全景。
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次に空を見上げたら、イクラが鈴カステラになっていました。
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人工物と月もいいな。久しぶりに首が痛くなるまで空を見上げました。(M)

 

池上本門寺の御会式でビールと煮込み。

あっという間に10月も終わりですね。

今週末はハロウィンで街に繰り出す人も多かったみたいですが、今回のポストは20日ほど前に行われた池上本門寺の御会式についてです。

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御会式とは日蓮聖人の命日10月13日前後に行われる法要のこと。12日の逮夜(たいや。忌日の前夜のことです)には大きな万灯や纏、笛や太鼓などで構成された行列が出て、とてもキレイ。

万灯のまわりに飾られた和紙のしだれ桜がふわりふわり揺れるのも幻想的でいい感じ。ちなみにこの飾り、聖人が入滅された時に季節外れの桜が咲いたことからきているみたいです。万灯行列は、安藤広重の「江戸百景」や松尾芭蕉の俳句にも残されているぐらい古くからある行事みたいですよ。


とはいえ12日は仕事があるんだよなあ……ということで、少しでもあの高揚を感じようと万灯行列前日の11日にoomoriwestの3人で池上に出かけてきました。

境内には露店がいくつも出ていて、高校生カップルやファミリーがりんご飴を食べたり、金魚をすくったりしています。我々はまず生ビール! 戸外で飲むビールめちゃくちゃ久しぶりだったけど、美味しかった〜(涙)

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こういう屋台って、流行を取り入れながら年々変わっていきますね。昭和世代を熱狂させた焼きとうもろこしや亀すくいの姿はなく、替わりにチーズホットクや宝石すくいの屋台が。
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たこやきや煮込みをつまみながら、ビールやハイボールをぐびぐび。日本酒を売っている屋台がなかったのが残念!
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日蓮聖人の法要で赤白幕とは、御会式をどう捉えたらいいのか……と気になったりしながら階段を降りる。
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帰りしな、蒲田駅でしだれ桜を見ることが出来ました。今年の万灯行列は境内のみだったみたいですが、来年こそは街を練り歩くあの美しい行列をみたいものです。(M)

「晃名堂時計店」にある大きなのっぽじゃない古時計。

大森町商店街の中ほどに、古い1軒の時計屋があります。90歳オーバーのダンディなお父さんが営むその店は『晃名堂時計店』といいます。

 

一番最初にお伺いしたのは2、3年前にフェイスの小さい腕時計の電池交換をお願いしたとき。お父さんがその場でささっと作業してくださり、近所で買い物して戻ってくる間の30分ほどで仕上げてもらえました。油をさして、本体も磨いてもらって、その時「時計も喜んでいるみたい」と思ったんですよね。

 

それまでは東京駅にあるセレクトショップ(時計を買ったお店)まで持っていっていました。ただ、店舗に職人がいる訳ではないので、一旦メーカーに戻して、メーカーから委託業者に依頼して……とか何とかで、手元に戻ってくるまでに2週間ぐらいかかったんじゃなかったかなあ。しかも、お値段は1.5倍ぐらいしたような。

 

そんなある日、ふと「電池交換なら町の時計屋さんにお願い出来るのでは?」と思ってお伺いし、先日2回目の電池交換へ。

 

店内の壁にはたくさんの時計がかかっていて、チクタク時を刻んでいます。その音がまた心地良い!なかでも目を引くのがこの壁時計(ご許可いただき、撮らせてもらいました)なんと100年前に作られたものだそう。貴重! とはいえ、店主が丁寧にメンテナンスしているので、まだまだ現役です。

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SDGsとか言わなくても、良いものが出来た工程に想いを馳せ、仕組みをきちんと理解し、長く大事に使うことって尊いな……。この店に入ると、そんな気分になります。(M)

 

 

3年ぶりの開催!大森の風物詩・厳正寺の水止舞。

コロナ禍で開催が見送られていた大森東にある厳正寺の水止舞が、3年ぶりに開催されました。喜!大田区イチ?いや東京イチの奇祭との呼び声も高いこの神事、おおらかかつ厳かな雰囲気で好きなんですよね。700年以上前に生きた人は、こうやって雨が止むのを祈ったのか……なんて思いを馳せたりして。そう考えると、お祭りってなんだかタイムカプセルみたいですよね。

 

7月10日、15時、例年のスタート地点である大森東中学から数十メートル手前から「道行」が始まりました。まずは、藁の縄をぐるぐる巻きにして龍神に見立てた中に人が入り、法螺貝を吹き鳴らします。

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龍神は男衆によって少しずつ厳正寺に向かって運ばれるのですが、その際、沿道のあちこちからバケツで水が撒かれるんですね。龍神はもちろん見物客もみんなびしょ濡れ。今後参加予定の方、携帯など電子機器が心配でしたらジップロック必須ですよ!

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龍神が道を開けた後には、蓮の模様が入った手ぬぐいを頭に巻いた子供たち、笛などの鳴り物、花籠、3匹の獅子と行列が続きます。獅子は赤いのが雌獅子で、黒いのが若獅子と雄獅子になります。羽ふさふさでかわいい。

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一行が厳正寺に到着し、境内に設られた舞台にあがると、いよいよ水止舞が始まります。笛の音や唄が風に乗るなか、獅子たちが華麗に舞う姿よき……。ふと別方向を見ると、龍神の中に入っていた男性が、ケーブルテレビか何かのインタビューに、「水止舞でびしょ濡れにならないと、夏が来た気がしない」と答えていらっしゃいました。同感です!(M)

 

春日神社の夏越大祓で上半期の穢れを祓う。

ここ数年の停滞モードがとけ、滞っていたあれこれが少しずつ動き出してゆくのを感じます。そんな折、大森の春日神社で「夏越大祓神事」なるものが6月30日に開催されると知り、参加してきました。

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この神事は、知らず知らずのうちに受けてしまった上半期の罪や穢れを形代にうつして祓い清めていただくというもの。上の写真の形代に住所と名前を書き、身体の悪い部分を撫でてフッと息を吐きかけてから袋にしまいます。クルマの穢れも祓っていただけるというから嬉しいかぎり。

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茅の輪を八の字になるようくぐり、真っ白な浄衣をまとった神主さんと一緒に神拝詞を唱え、神前に玉串を捧げ……。その間、神職の方がずっと笛を吹いてくださっていたのもみやびやかでよかったな。うだるような暑さでしたが、神事のなかほどで陽が落ちてきて長い影が伸び、少し風も出てきました。帰る頃には気分もさっぱり。

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さらに身体を清めようと、帰りは大森の名店『駒八』へ。鮪の脳天刺しに日本酒、安定の美味しさでした。

 

下半期の年越大祓は12月27日だそうです。

気持ちのいい新年を迎えるために、皆さんもいかがでしょう?(M)

観音崎海水浴場で夏の扉を開く。

 

京急の民である以上、夏は三浦半島に向かい、海を満喫せねばならぬ……なんて決まりはないのですが、少し前から横須賀に行きたい欲がうずうずしていて、行ってきました観音崎海水浴場!

 

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若葉から覗く海、最高ですね。バーンと夏の扉が開いた気がします。アガる!

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東京から近い海なんてどうせ灰色なんでしょ……と侮るなかれ。意外に透明度高く、水青いです。沖縄の美しい海を見て育ったという方は目をつぶってください。敵わないことは分かっているので……。

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ちなみに観音崎には古い洋式灯台観音崎灯台があります。凛々しい!

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灯台のそばには不思議な地層が見られる切り通しがあり、紫陽花もまだまだ目に楽し。海の道をのんびり歩くと、「観音崎自然博物館」に行きつきます。ここが、手作り感満載で和んだー。

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この界隈で見られる貝、魚、植物などの展示があるかと思えば、マンモスの体毛や都市伝説収集コーナーも。観音崎ツチノコも宇宙人もいるの⁉︎ サイコーだな。
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困った漂流物コーナーには、入れ歯から注射器まで展示されていました。海は広くて大きいですが、そこに放った小さなゴミは消えることなく、確実にどこかの誰かに迷惑をかけているんですよね……。当たり前のことですが、持っていったものは確実に持ち帰るようにしよう、なるべくプラ製品を使わないようにしようと気を引き締めました(M)。

 

 

 

対岸まで徒歩10分!多摩川スカイブリッジを渡ってみた

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今年3月12日に開通した多摩川スカイブリッジ。羽田~川崎が徒歩10分で行き来できる新たなコースを使い、対岸にあるキングスカイフロントでランチを食べよう!というのが今回の目的。晴天のGW、さっそく大田区側から渡ってみました。

スカイブリッジの入口は、京急線天空橋」駅からすぐ。思った以上に駅近でした! 

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そんな位置情報をつかみつつも、今回は大森から徒歩でむかったのが大間違い。穴守稲荷旧一の大鳥居に到着する頃にはすでにヘトヘト……。帰りは絶対電車を使おう。と心に誓い、水をガブ飲み。風が気持ちいい~、けど、やっぱり電車がいい。間違いない。

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道路側に目をやると、目の前は京急天空橋」駅直結の羽田イノベーションシティ。まだまだ開発中で空き地が目立ちますが、これからどんどん賑わっていくんだろうな。数年後が楽しみです!

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穴守稲荷旧一の大鳥居から橋の入口に続く歩道は整備済み。水辺には緩やかな階段が出きていました。付近には芝生養生中の貼り紙が。芝生が定着した後には、寝転んで本を読んだり、裸足で歩いたり、そんな休日が過ごせるんだろうか(わくわく)

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到着しましたよ!スカイブリッジ。歩道と自転車道がしっかり分かれているから思った以上に歩きやすい!長さ675m、ここから徒歩10分の空散歩のスタートです。

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見てくださいよ、この景色。視界のほとんどが自然色。視力がよくなりそう!

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足もとには、いきもの図鑑が。気づいたときには、「チュウチャクシギ」と「ソリハシシギ」しかない状態でしたが、もしかして、他にも何枚かプレートがあったのかも。

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川崎側の橋の下は多摩川サイクリングコース。スカイブリッジからは直接降りられないのが残念! 道なりに川崎キングスカイフロント東急REIホテルを目指して、川沿いに出ることに。

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ホテルに隣接したカフェでピザを食べるつもりが、満席!(GWですからね)

気を取り直してホテル1階へ。すぐに出るというサンドイッチとオリオンビールでランチ。テイクアウトも可能なので、多摩川を眺めながらプハッと一息つけます。

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館内では沖縄フェアの真っ最中。

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沖縄じゃないけど、沖縄のホテルにいるみたいな気分になれるのは、近くに水辺があって、飛行場が近いせい?

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ランチを堪能して、さて帰ろうかというとき、時刻は13時。ホテルからの送迎バスは通常川崎駅行きですが、13時だけ(1日1本のみ)JR蒲田行きがありました。急いで乗り込むと、ラッキーにもスカイブリッジを通るコース。川崎~大田区方面へ戻るコースは車中から堪能させてもらいました。

この時間帯だと、蒲田に戻っても、まだ午後はスタートしたばかり。近場でリフレッシュしたい時に、ほど良いコースでした♩

(K)