oomoriwestのブログ

東京のブルックリンこと大田区大森地区ときどき京急沿線の日常を綴っています。

梅雨の季節のお楽しみ・大田区の紫陽花。

地域によっては平年より20日ほど早く梅雨入りした所もあるみたいですが、関東の梅雨入り宣言はまだ。とはいえ、週明けには6月になりますし、週の後半は結構、雨が降るみたいです。先週あたりから、植え込みや公園で紫陽花の花を見かける頻度も増えてきましたから、大田区の紫陽花スポットも見頃になっているのでは? ということで、5月最後の日曜の午後、ふらりと多摩川台公園に行ってきました。

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丸子橋近くにある多摩川台公園に入ると……ジャン! あじさい園には色鮮やかな紫陽花がモッコモコ。歩いている人はみなニコニコしていて、その内何人かは「はあ〜、キレイ〜」などと無意識に呟きをもらしており、美しいものが脳内に働きかける影響スゴッ!となりました。

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公園内には水生植物園もあって、子供たちが夢中になって日本ザリガニを釣っていました。アメリカザリガニとは違い、薄い茶色で小型のヤツです。

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多摩川台公園内には多摩川台古墳群もあります。古代の東京人は多摩川近辺に幾つも古墳を建造していたらしく、河川敷の木の実や魚を取って暮らしていたのかなあなんて想像したり。新型コロナウイルスの影響で現在は閉館中ですが、園内には古墳展示室もあります。

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また、いまから800年前に創建されたとされる多摩川浅間神社も隣接しています。見晴らし台からの景色、開放感あって気持ちよかったなあ。

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対岸の景色は、まるでプチ摩天楼……。境内には富士塚や子宝石もありました。

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オーガニック食材にこだわっている「ノラベーカリー」さんのキャロットケーキ&アイスカフェオレでブレイク。日曜日らしいひと時を過ごしました。(M)

 

 

 

 

 

 

 

 

初夏の旧東海道散歩、蕎麦と古酒で「たぐる」を愉しむ

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安政三年創業の吉田屋(立会川)

東京は3回目の緊急事態宣言発令中。ここ数日のiPhone歩数計は、1日103歩、558歩と危機的な数字を見せはじめ、このままではカラダがキケン!!!というわけで、久しぶりに旧東海道(大森―北品川間)を歩いてきました。

この日は、本州で今年初の真夏日。暑さに負けないように、まずは道中の腹ごしらえ(と言い訳し)、老舗「吉田屋」さんで活力をチャージすることに。

f:id:oomoriwest:20210511104233j:plain創業は安政三年(1857年)、昔ながらの風情を残す「吉田屋」さん。引き戸に手をかければ、江戸人のように粋に蕎麦をいただきたい!という気分が高まるわけです。

「かけ」を頼んで蕎麦をすすり、最後の一滴まで汁を飲み干すもよし。「ざる」を選んで、つゆにほんの少し蕎麦をくぐらせ、箸でたぐりながら味と香りを愉しむもよし。

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お座敷前の庭園を泳ぐ優雅な錦鯉。こんな光景を見たら、蕎麦を"すする"より"たぐる"気分が増すわけですよ。というわけで、季節限定の「活穴子の天ざる」をオーダーしてみました。

のど越しのいい蕎麦を引き立てる、ふわふわの活穴子、舌の上でとろける胡麻豆富。この幸せなトライアングル、たまらんです!表に出たら、日本橋まで走り抜けられそうなくらい、十分すぎる滋養をいただきました♪

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いざ!品川区通行手形を探しに

さて、この有り余る活力をどう消費するか? 今回は京急が主催する「東海道品川宿スタンプラリー」を活用しました。駅で手に入れたガイドブックによると、指定の配布場所で品川区通行手形をもらい→スタンプを3つ集めると→オリジナルグッズと引換えできるとか。さっそく現在地(立会川・吉田屋)からいちばん近い手形配布所「おとどけいきゅう鮫洲店(鮫洲駅構内)」に手形をもらいにGOーー!!

と勢いよく出かけたものの、この日はすでに手形の予定数を配布済とのこと、シュン……。心が折れそうになりましたが、せっかくなので、他の配布場所「ソーシャルカフェPORTO(北品川)」へ行ってみることに。

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ソーシャルカフェPORTO(SHINAGAWA1930施設内)

「ソーシャルカフェPORTO」は、旧東海道から少し外れた船着き場の横にありました。初訪問と思ったら、オープンしたばかりなんですね。開発が進む品川地区で奇跡的に残っていたというこの木造建築群。1930年に建てられたものだそうです。5棟がリノベーションされ、今年新たな複合施設「SHINAGAWA1930 」として、現在2棟がオープン中。この場を交流と発信の拠点にしようとクラファンが立ち上がり、開業に至るまで述べ100人以上の方がDIYに参加されたとか。知っていたら参加したかった!!

目的の通行手形は、こちらの「PORTO」さんの店先で無事に入手。いざスタンプラリーへ旅立とう、という前に、扉が開いていたお隣「いにしえ酒店」さんへおじゃましました。入口には開店祝いのお花がたくさん。2021年5月5日に開店したばかりだそうです。

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酒店といっても、「いにしえ酒店」さんにはビールもワインもありません。日本酒好きにはたまらなーい、古酒と熟成酒の専門店だそう。日本酒といえば、酒米酵母、発酵具合で風味や香りが驚くほど変化するわけですが、数年、数十年寝かせた古酒や熟成酒ともなれば、想像を超えた味変が期待できそうです。まさに、飲んでみてのお愉しみ。そんな意味で、こちらは日本酒好きのテーマパークとも思える空間でした!

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なにしろ、気になるものがあれば「試飲できますよ」とのこと(なめる程度は無料。ほか有料あり)。「私は古酒の中でも、紹興酒寄りの味は好き、木の香を強く感じる熟成は苦手です」と伝えると、白ワインのように飲み口がいい1本を提案してくれました。薬膳中華にあいそうな、本当に好みの味♪ 熟成過程で使用した樽の違いも説明いただき、日本酒ラボにおじゃましているような感覚に。脳内に残る日本酒の記憶をたぐる場としても愉しくて、家で過ごす時間が増えた今、お気に入りの一本と出会うためにまた来よう!と思えるスポットでした。

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水色の違いが実験室のよう

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お店の横には江戸風情を伝える船着き場が

そうそう、本来の目的はウオーキングでした。ここからは手形を片手に一気に青物横丁→鮫洲コースでスタンプを集め、気づけば歩数計は、1万歩以上に!

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途中、パティスリーエスリエールさんでアイス休憩

旧東海道は何度も歩いていますが、初めて出会う店、初めての味…ウオーキングのたびに新たな発見があるのが面白いです。運動不足を感じたら、またぶらっと来てみますかね。

(K)

ここも、あそこも大森町⁉︎ 全国に広がる大森町の輪!

こんにちは、Mです。

当ブログでは東京都大田区大森西から、京急の駅名でいうところの大森町、梅屋敷、京急蒲田界隈の魅力的な情報を発信しているわけですが、今回は特に「大森町」についてお知らせしたいことがあり、筆を取って……否、指を動かしております(携帯からブログを更新しているため)。

改めてお伝えしたいこと、それは「全国にはめちゃくちゃたくさんの大森町がある」ということ。「なーん、そんなことか。ありがちな名前だもんね」と言っちゃあそれまでなんですが、ちょっと聞いてください。

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すでにご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、我々oomoriwestにはインスタのアカウント@oomoriwestもあり、例えば上記のような写真を投稿しているんですね。ちなみにこれは、「ふるさとの浜辺公園でランチ」の図です。芝生が緑に生え変わったタイミングということもあり、PCで酷使した目に優しかった〜。

 

で、写真を投稿する際は#大森町というハッシュタグを付けるのですが、そこを覗くたびに、見たこともない景色の投稿が……。それこそ、全国の大森町の住人によるもの。で、たびたびその「よく知っている名前なのに知らない町」を見ているうち、勝手に親近感が芽生えてしまい、皆さんにも全国の大森町を(勝手に)ご紹介したい!こう思った訳です。

 

島根県大田市大森町

ここは、世界遺産に登録されている石見銀山が現役だった頃に行政や経済の拠点として発達した町のようで、群言堂というお店の投稿を見るたび、今も残る往時の町並みにうっとりしてしまいます。なにせ、町がある場所が「大田市」だし、梅の木が多い土地らしく、梅屋敷の印象ともかぶります。

https://iwamiginzan.jp

ちなみに、我が町「おおもりまち」と同じ読みではなく、「おおもりちょう」と読むのだそう。

 

秋田県横手市大森町

秋田美人と呼ばれるほど美人が多い秋田のなかでも特に美人がたくさんいると評判の横手市秋田県民情報)にも、大森町があるようです。ここに「大納川」「天花」というお酒を醸している小さな酒蔵があって、そちらの方の投稿から知りました。

https://dainagawa.co.jp

横手市には『釣りキチ三平』の矢口高雄さんが初代名誉館長を務められていた「まんが美術館」があるので、合わせて行ってみたいな。

 

●北海道函館市大森町

ここは、津軽海峡に面した町で、徒歩圏内の日の出町には「大森浜」なる砂浜も。そこには函館を愛した石川啄木銅像もあるようです。また、大森町には大森稲荷神社という函館の大火によってここに移築された神社があり、海を背景に佇む神社として、地元の方に親しまれているようです。

 

京都府京都市北区大森西町

たまたま本業でお世話になった方が京都の山中で宿泊業を営んでいると聞き、google先生にお伺いしてみたところ、京都に大森西町があると知り、びっくり。これは、oomoriwestとして見過ごすわけにはいきません(おおげさ)。画像検索をしてみると、that's里山といった感じののどかな場所で、隣の大森東町には高規格のキャンプ場もあるようです。

http://www.omori-camp.jp

 

いつか、全国の大森町を巡ってみたいな……。(M)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2度目の1DAYショップを終えて。

去る3月25日、呑川にほど近いカマタブリッジ103にてoomoriwestの1DAYショップを開催しました。平日かつ午後からお天気が崩れたにも関わらず、お運びくださった方々に感謝、感謝です。本当にありがとうございました!

 

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店番の合間に新作「ボトルバッグ」の即席撮影会をしたりして。こちら、ボトルを取り出しやすいよう片側にカットが入ったアシントメリーなデザインになっていて機能性バツグン。シンプルな単色なので、性別やファッションに関わらずお持ちいただけます。イエロー以外に、ブラック、ネイビー、レッド、カーキのご用意も。

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会場となったカマタブリッジ103の隣にある『ssyet』で、おやつに「季節のスープとフォンテーヌブロー」をいただいた時のこと。優しい舌触りのフォンテーヌブローと甘酸っぱいいちごのスープに悶絶しつつ、店番に戻ろうとお会計をお願いした際、「今日はお隣でイベントですよね。頑張ってください」とお声がけいただきました。それを聞いていた他のお客さまが興味を持ってくださり、お店を覗きにいらしてお買い上げ……。こういった口伝えの温かな連鎖って、小商いならではですよね。嬉しかったなあ〜。

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大型商業施設は一度に用事を済ませることが出来て便利ですが、入っているお店は大資本を投下したチェーン店が大半ですし、そこで働く方は全員地元の方という訳にもいかず、別の地区から通勤してくる方も。そうなると、地元情報の交換といった会話は生まれにくく、目的が終われば帰るだけ。つまり、未知のものと出会える不確定要素は、小さなお店が連続した地元の商店街なんかの方が生まれやすいんじゃないかな……そんなことを思う1日となりました。

 

今回の1DAYショップは、梅屋敷の仙六屋さんによるプロジェクト「はんびらき」がなければ始まりませんでした。感謝! 空き物件を少しだけ開いてみて、何かやってみたい何か売ってみたい町の人に無料で貸し出す……このプロジェクトに参加させていただいて、嬉しいことだけでなく新たな課題も見つかり、得たものは大きかったなと思っています。3月いっぱいで「はんびらき」は終了だそうですが、また機会を得て1DAYショップを開催できたらいいな(M)

 

 

3月25日木曜日は色にあふれた1DAYショップへ

4月を前に気温が上がり、大森・蒲田エリアでも春の花がいっせいに色づいてきました。街ブラが楽しい季節、ふらりと立ち寄れる場のひとつとして、oomoriwestでは3月25日に期間限定の1DAYショップを開催します。

詳しくはコチラの記事でも紹介していますが

oomoriwest.hatenablog.com

今回は追加アイテムのお知らせです♪

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大森町の小さなタイル工房で制作

ひとつは「いつものお香立て」。近ごろのお香といえば、柑橘系やコーヒーの香りなど、親しみやすく気分転換に似合う香りが増えていますよね。モーニングルーティンで心を整えたいとき、また、1日の疲れを癒したい夜のひととき、デイリー使いしたくなるように、やさしい触り心地を目指して、ひとつひとつ手で成形し、ベーシックカラーの釉薬で焼き上げました。

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サイズは大・小の2種/細めのお香にむいています

高温で焼成しているので、表面はつるり、つややか。手作業のため多少ムラ感がありますが、その味がまた、このお香立てらしさと思っていただけたらうれしいです。

(※実際にお使いの際は、お香立ての下に不燃素材の受け皿をご用意ください)

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精油をたらして香りを楽しむアロマタイル

こちらは、お手持ちの精油(アロマオイル)を素焼き部分にたらし、陶を通したやわらかい香りを楽しんでいただけるアイテムです。柑橘系など軽い香りなら、数時間から1日でほぼ香りを感じなくなるので、その日の気分で別のアロマにかえられます。小さいほうは、シューズケースや引き出しの中など、狭い空間にむいています。一方、大きい方は、枕もとや玄関などに置いて、お気に入りのアロマを楽しみやすいサイズになっていますよ。

仕事中に集中力がなくなった~!というときなど、私は好きなユズの香りをたらしてひと呼吸。ふわっと香るだけで気分がシャキンと整います。香りのパワー、すごいです!

今回は、このほか10色から選べる「いつもの箸置き」もご用意しています。数本組み合わせると、ロングサイズになり、スプーンと箸、取り箸などすっきり置けます。ふだんは家族間で箸を共有しないように気をつけていますが、衛生管理を徹底するほど、テーブルがカトラリーだらけ…なんてことも。その悩みを何とかしたい!という生活視点でつくりました。

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組み合わせるとロングサイズに

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誰の箸か、何用の箸か、色で管理できます

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2月に開催した1dayショップの様子。会場は蒲田・呑川沿いの心地いい空間です

小さくたためて、洗ってもすぐ乾くレジフクロや、ワインの持ち運びに便利なボトルケースもありますよ♪ 細部までしっかり縫製しているので、瓶を入れたまま食卓に置いても安定感がいいバッグです。

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「こんな休日を過ごしてみたい」というイメージで撮影しました

マスク生活が長引くなかで、ご近所で「こんにちは」と声をかけあう機会も減っていますが、こんなときだからこそ、店頭で「こんにちは」と笑顔でお迎えできるようお待ちしております。♪よろしければ、お気軽にお立ち寄りください♪

 

oomoriwest 1DAYショップ

日時/2021年3月25日(木)12:00~17:50頃まで

場所/カマタ_ブリッヂ103(JR蒲田駅から徒歩13分 京急線 梅屋敷から徒歩14分)

大田区西蒲田1-2-12

大田区のさくら散歩、2021年はどこで楽しむ?

各地で記録的な早さの開花となった2021年の桜。コロナ禍で例年のような花見はできませんが、せめて降り注ぐ花びらを浴び、春だけの特別な空気感を感じたいもの。人混みを避け、できれば近所で。

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そう思っていたところ、「大田区桜地図」なるものを発見しました!私は池上本門寺で手に入れましたが、大田区観光協会、区内特別出張所などで配布されているようです。

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大森町から洗足池方面まで、ピンクにマーカーされた箇所が、桜と水をテーマにした散策路「桜のプロムナード」。区内に全長約9kmも見どころがあるなんて! 水面に映る桜を見るなら、呑川緑道の川沿いも見逃せません。

早速、お天気に恵まれた春分の日に、地図を片手に一部の区間をウォーキングしてきました。

3.20時点の開花具合はといえば…

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池上本門寺そばの呑川緑道は、やっと蕾から芽吹いた感じ。

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梅園から馬込桜並木通りに進む途中では、早咲きのコヒガンザクラが、今まさに満開を迎えていました。

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馬込桜並木通りに入ると、桜よりも、上空をヒラヒラと舞うピンクの提灯が気になる!

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そして、花よりも先に、屋台をチェックしてしまう私。祭り好き…落ち着け。

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そんな心理を察してか、掲示板には祭りの案内がでていました。この地域で毎年4月に行っている大桜まつりは、今年はオンラインで開催中とのこと♩4月10日まで過去の大桜まつりの様子を映像で配信するというので、よっしゃと気分を上げて、リンク先のPR動画をチェックしてみると。こんな賑やかな祭りを馬込でやっていたとは知りませんでした。よさこいのような勢いある踊り、ピンクの衣装に身を包んだ女性たちの華やかな舞い、団扇や提灯といった祭り道具も出揃った、ザ!祭り。来年こそは、この熱気をリアルに感じたいな。

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話は散歩に戻りますが、佐伯山緑地のあたりまで進むと桜並木はいったんなくなりますが、視線を落とすと春らしいデザインが出迎えてくれました。

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自然が凝縮した緑地内を散策すれば、さらに春気分が上がりそう。

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この日は、1万歩以上歩いて、拠点にしている大森町に戻ってきました。ふと空を見上げると、内川沿いの大森諏訪公園付近でも濃いピンクの桜が満開に。美しいですねー!

ここまで来たら東邦医大通りにも立ち寄りたいところですが、また次回ということで。

大田区内で花さんぽ、自然美に触れていい気分転換になりましたよ。

(K)

 

 

 

 

 

 

 

 

震災10年・蒲田で食した滋味深い福ごはん

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東日本大震災から10年目となる3.11。蒲田の『だし和食 福もと』さんで、福島県産の野菜や加工品が凝縮した、滋味深いランチをいただいてきました。天ぷらにされたニンジンやゴボウ、イモやネギ。副菜には干した大根、あおばた豆の煮浸しなど。どの野菜も味が濃く、生命力がみなぎる素材ばかり。

東北生まれの私には、こうした野菜尽くしの食卓が懐かしく、震災10年という大きな節目に故郷に帰れないモヤモヤを、静かに落ちつかせてくれる特別な一膳になりました。

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実はステイホーム中、ちょっと食欲が落ちているな…と感じていました。原因はコロナ禍のストレスと思っていましたが、それだけではなかったよう。

気づきは「このお肉は、アヒルなんですよ」というご主人のひと言でした。え、アヒル? 聞けば、田んぼに鴨を放して雑草や害虫駆除の役目を果たしてもらう合鴨農法は、アヒルを使うこともあるそうです。今回、お膳で提供いただいたのは、まさに田んぼで活躍していたアヒル、とのこと。筋肉質で野性味あふれるお肉を味わいながら、ふと振り返れば、こうした食材の背景を想像して食べる機会が、この1年、ぐっと減っていたような。産地の方々と直接会話することもなく、ただ、買ってきた野菜を切って、炒めるだけの日々。こんな思考では、食への欲求も刺激されないわけです!

「生産者の顔が見える」ことは、安心や安全という側面だけでなく、食材と心を通わせるためにも大切だったんですよね。そのことにあらためて気づき、心の底から、「おいしかったです。ごちそうさまです」と手をあわせたくなる食事になりました。

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「最後にデザートをお持ちしますね」と運ばれてきたのは、一見スイーツには無関係と思える、あの素材のアイスクリームでした。「肉を巻いたりするアレですか?」とご主人に声をかけると、「ええ、アレです」と、にこやかな返し。使っていた素材はなんとエゴマでした。エゴマがふんだんに入ったプチプチ食感がたまりません。福もとさんの素晴らしい技を、アイスでも堪能できるなんてーーー。

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野菜を提供してくれた福島県南相馬で直売所を営む『小高マルシェ』の皆さん、そして、福もとのご主人。至福の時間をありがとうございました。

今回は、福もと×福しまのコラボ企画ということで、店頭にも南相馬の特産品を並べて、紹介されていたのですが、それだけでなく、「食事を終えた方に、新鮮野菜と加工品の詰め合わせを差し上げています」とのこと。私もひとついただきました。

↓見てくださいよ、この元気な野菜。愛情を込めて栽培されていることが、ツヤやハリから伝わってきますよね。なかには珍しい「芋がら」も入っていました。

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さて、いただいてばかりではいられません。今回、『小高マルシェ』の方から、地元の農家さんへ届ける動画メッセージをお願いされ、私もひと言参加しました。コロナ禍で福島に伺うことができず、あちらから東京に来ることもできない。動画を通して、こちらの気持ちが、少しでも地元の皆さんの励みになるといいな…。

10年前のあの日、私が生まれた町も津波で一変し、今もなお大規模な復興の途中です。コロナが終息するまでの間、離れた場所からできることは限られてしまうかもしれません。それでも、その時その時、被災地から望まれていること、できることを、少しでも長く続けていきたい、と、今日も思っています。

 

(K)